アーモンドミルクって身体に良いの?栄養価やメリットを解説
1.アーモンドミルクとは
アーモンドミルクとは、水に浸したアーモンドを砕いて絞ることによって生成される飲料のことです。
牛乳や豆乳に次ぐ『第3のミルク』として、注目を集めています。
すっきりとした味わいで、アーモンドの香ばしい風味が感じられるため、そのまま飲んでも美味しく、料理やお菓子作りにも使用できるため、近年人気が急上昇しています。
今回は、管理栄養士の資格を持つ私が、アーモンドミルクの栄養価やメリット、おすすめの飲み方について解説していきます。
アーモンドミルクの栄養価
アーモンドミルクは、とても栄養価が高い飲料です。
原料となるアーモンドは、良質な脂質を含み、美容やダイエットにも適した食品です。
そんなアーモンドの良い栄養素を、簡単に取り入れられるのがアーモンドミルクの魅力の1つと言えます。
類似している他の乳製品(牛乳・豆乳)との栄養価を比較したものが以下になります。
牛乳 | 豆乳 | アーモンドミルク | |
---|---|---|---|
カロリー | 122kcal | 113kcal | 39kcal |
タンパク質 | 6.6g | 8.3g | 1.0g |
脂質 | 7.6g | 7.3g | 2.9g |
コレステロール | 25mg | 0mg | 0mg |
糖質 | 9.6g | 3.3g | 0.9g |
食物繊維 | 0g | 0.4g | 3.0g |
ビタミンE | 0.2mg | 4.4mg | 10.0mg |
こうして見ると、「カロリー・脂質・糖質」が少なく、「食物繊維・ビタミンE」が高いということが分かります。
アーモンドミルクを飲むメリット
アーモンドミルクは、美容やダイエットに効果的な飲料として人気が急上昇しています。
ここからは、そんなアーモンドミルクを飲むメリットについて、ご説明していきます。
低カロリー、低糖質
アーモンドミルクは、牛乳や豆乳と比較すると『低カロリー』かつ『低糖質』なミルクです。
200mlあたりのカロリーと糖質は、以下の通りです。
・牛乳:(エネルギー)134kcal、(糖質)9.6g
・無調整豆乳:(エネルギー)92kcal、(糖質)5.8g
・アーモンドミルク:(エネルギー)48kcal、(糖質)0.2g
この様にみると、アーモンドミルクは圧倒的に低カロリー、低糖質だと分かります。
またアーモンドミルクは、コレステロールもゼロのため、とてもヘルシーなミルクです。
最近ではミルクをアーモンドミルクに変更できるお店も増えていますので、ダイエット中にラテを飲む際は、アーモンドミルクに置き換えることをおすすめします。
アンチエイジング
アーモンドミルクには、抗酸化作用が高い『ビタミンE』が豊富に含まれています。
ビタミンEは、老化の原因になる活性酵素を除去してくれるため、アンチエイジングに効果的な栄養素です。
アーモンドミルク1杯(200ml)には、ビタミンEが13.0mg含まれています。
ビタミンEの目安量は、成人男性:6.0〜7.0mg/日、成人女性:5.0〜6.5mg/日とされていますので、アーモンドミルクだと「コップに半分」で必要量を摂取できます。
ビタミンEは、脂溶性ビタミンで、油に溶けた状態の方が吸収されやすいため、食事と一緒に摂ることをおすすめします。
腸内環境の改善
アーモンドミルクは、食物繊維が豊富な食品であり、腸内環境を改善する効果が期待できます。
アーモンドミルクを1杯(200ml)飲むと、ごぼう約50g分の食物繊維を摂ることができるため、便秘になりやすい方は習慣的に飲むこともおすすめします。
アーモンドミルクの飲み方
健康や美容に嬉しい効果があるアーモンドミルクですが、飲み方や選び方には注意が必要です。
アーモンドミルクはそのままだと少し癖がある香りがする為、飲みやすくするために大量の甘味料が入っている可能性があります。
市販のアーモンドミルクには購入する際は、『砂糖不使用』の商品を選ぶ様にしましょう。どうしても砂糖不使用だと飲みにくいという場合は『人工甘味料不使用』のものを選んでください。
また、アーモンドミルクはヘルシーな食品ですが、飲みすぎには注意が必要です。
過剰に摂取して総合的なカロリーが高くなるとダイエットには逆効果ですし、食物繊維の摂りすぎでお腹を下してしまうこともあります。
そのため、アーモンドミルクは、1日にコップ1杯(200ml)を目安に摂る様にしましょう。
まとめ
さて今回は、アーモンドミルクのメリットや栄養価について解説してきました。
第3のミルクとして注目されているアーモンドミルクには、ダイエットや美容など身体に嬉しい効果が沢山あります。
最近では、日本のスーパーマーケットやドラックストアでも取り扱われており、誰でも購入しやすい食品になっています。
興味のある方は一度、食習慣に取り入れてみては、いかがでしょうか。