その不調、自律神経の乱れが原因かも⁉自律神経失調症の経験者が効果のあった対処法を解説します
自律神経とは
自律神経は、身体の循環器や消火器、呼吸器などの働きを調整している神経のことです。
自律神経には、身体の活動時や昼間に活発に働く『交感神経』と、安静時や夜間に活発に働く『副交感神経』があります。
この2つの神経のバランスが崩れるのが、いわゆる自律神経の乱れで、悪化すると様々な不調を引き起こします。
私は学生時代に体調不良が長期間続いたことがあり、内科を受診したところ、自律神経の乱れが原因の疾患『自律神経失調症』という診断を受けました。
自律神経が乱れる原因
自律神経が乱れる原因は様々ですが、今回は特に多いと言われている原因を2つご紹介します。
私も病院を受診した際、真っ先にこの2つを確認されました。
ストレス
悩みや不安、緊張などによる『精神的ストレス』と、過労や怪我などによる『身体的ストレス』は、自律神経が乱れる原因となります。
特に、精神的ストレスが原因の場合、自覚症状がでるのが遅く、悪化するまで放置されてしまうことも良くあります。
身体の不調は、心の不調から引き起こされることもあると理解しておきましょう。
不規則な生活習慣
人間の身体は、一定の生体リズムに従って働いています。
そのため、食生活や睡眠リズムが崩れると、生体リズムが狂いやすくなります。
生体リズムは、交感神経と副交感神経のバランスにより保たれているため、結果的に自律神経を乱す原因になります。
自律神経の乱れが引き起こす不調
自律神経の乱れが引き起こす不調として最も多いのが『自律神経失調症』と言われる疾患です。
私も過去に経験したことがあり、症状が様々で自分で気付くことは難しい疾患です。
この疾患の症状としては「頭痛、倦怠感、吐き気、不整脈、多汗、動悸、不眠」などがあります。これらの症状は「ただの疲れ」と勘違いして、見落とされやすいものばかりです。
更に、自律神経の乱れが原因で「過敏性腸症候群」や「過呼吸症候群」といった病気を引き起こすこともあります。
いずれの不調も慢性化しやすく、自覚がない場合も多いと言われています。
皆さんは「なんとなくだるい」、「寝つきが悪い」、「胃が痛い」などの症状を放置していませんか?
その原因は、もしかしたら『自律神経の乱れ』によるものかもしれません。
不調を引き起こした時の対処法
それでは、自律神経の乱れによる不調を感じた際、どうすれば良いのでしょうか?
今回は、誰でもできる対処法を3つご紹介します。
意識的に休息をする
仕事や勉強など、忙しい毎日を送っていて「休息をすること」を忘れていませんか?
先ほども説明した様に、自律神経の乱れは、精神や身体にかかるストレスが原因で引き起こされます。
心と身体の健康を保ち、自律神経を整える為には「休息すること」はとても大切な要素になります。
時間に縛られた生活の中でも『あえて休息すること』を意識しましょう。
私は予定を詰め込んでしまうタイプだった為、1日のスケジュールにあらかじめ「休息時間」を入れていました。
計画を立てて休憩時間を確保するというのも時には大切になります。
ストレスを発散する
精神的な要因により自律神経が乱れている場合『ストレスを溜め込まないこと』が有効な対処法の1つになります。
物事を考えすぎたり、落ち込んだりすることは、心の疲労を引き起こします。
「なんとかなる」、「きっと大丈夫」という様に、楽観的な気持ちで過ごすと良いでしょう。
また、日々のストレスを忘れられる時間をつくることも大切です。運動や読書、料理など、何でも良いので、嫌な事を忘れて没頭できることを見つけましょう。
周りに頼れる存在がいる場合、人に話すことでストレスを発散するのも良いかもしれません。
私自身、自律神経失調症をきっかけに、悩みやストレスを1人で抱え込むのをやめて、人に相談する様になったと思います。
ストレッチをする
ストレッチは、身体の緊張をほぐし、心身をリラックスさせる効果があります。
ゆっくりと呼吸をしながら、全身の筋肉を伸ばす様にストレッチをしましょう。
特に、肩や背中、お尻など、大きな筋肉を中心に行うと、よりリラックス効果が期待できます。
日常生活でできる予防法
次に、自律神経の乱れを防ぐ方法を4つご紹介します。
私が自律神経失調症になった際、病院で指導を受けた中で実際に効果があった方法ですので、できることから日常生活に取り入れてみてください。
生活リズムを見直す
まずは、自身の生活リズムを見直すことから始めましょう。
生活を構成する要素は人それぞれですが、誰にでも共通してあるのが『食事と睡眠』です。
食事は、1日3食を決まった時間にとる様にしましょう。夕食は、寝る3時間前までに食べると、良質な睡眠にもつながります。
また、0時までにはベットに入り、7時間程度は睡眠時間を確保しましょう。
食事も睡眠も、できる限り毎日、同じリズムで繰り返すことがポイントです。
適度な運動をする
定期的な運動習慣は、生活リズムを整える効果があります。また、身体を動かして発汗することは、倦怠感の解消にもつながります。
特に、好きなスポーツや得意なことを行うと、精神的な満足感や充実感も得ることができます。
身体を動かすことに抵抗がある方は、ウォーキングや体幹トレーニングから始めてみるのも良いですよ。
リラックスできる時間をつくる
心身をリラックスさせることは、自律神経を整えるのに効果的と言われています。
リラックスできる方法は、人によって様々ですが、力を抜いて「ほっとできる時間」を、最低でも週に1回はつくる様にしましょう。
心地の良い音楽を聞いたり、好きな香りのアロマを焚いたり、半身浴をするのもおすすめですよ。
どんな方法でも良いので、ゆったりとした時間を過ごせるリラックス方法を探してみてください。
私は、スマホを見ない時間を作り、読書やヨガに取り組むことで、リラックスする習慣を作っていました。
カルシウムをとる
カルシウムには、神経の働きによる緊張を鎮め、精神を安定させる効果があります。
自律神経が乱れると、怒りっぽくなり、イライラしやすくなることがあると言われています。
カルシウムは、牛乳やチーズなどの乳製品、小魚やほうれん草などに多く含まれており、食事に取り入れやすいのが特徴です。
少し意識をして、毎日の食生活に取り入れてみてください。
まとめ
さて今回は、自律神経の乱れについてご説明してきました。
昨今では、日本人の20人に1人は自律神経の乱れによる不調を引き起こしていると言われています。
皆さんが日々感じている不調も、もしかしたら自律神経の乱れが原因かもしれません。
逆に言うと、自律神経を整えることで、あらゆる不調を解消できるかもしれないのです。
本記事をきっかけに、自身ができる予防方法を試してみてくださいね。