その食べ方はもったいない⁉野菜の栄養価を十分にとる調理方法とは
1.野菜の栄養価について
野菜には、ビタミンや食物繊維、抗酸化作用など、健康に嬉しい効果が沢山あります。
しかし実は、調理方法を間違えると、それらの効果を失ってしまう場合があります。
そこで今回は、野菜を美味しく食べて、その効果を十分に活かす調理方法を解説します。
2.野菜の種類によって調理方法を変える
野菜は、種類によって含まれる栄養素が異なります。
ビタミンが豊富な野菜といっても、『水溶性ビタミン』を多く含むか、『不溶性ビタミン』を多く含むかによって、適した調理方法も変わります。
皮ごと食べるべき野菜もあれば、切り方によって栄養素を失ってしまう野菜もあります。
今回は、いくつかの野菜をピックアップして、適した調理方法をご紹介していきます。
2-1.キャベツ、たまねぎ
キャベツやたまねぎは、加熱によって栄養価を損なわないため、食べやすい様に加熱調理して食べると沢山食べることができます。
特に、栄養素を逃さず食べる為に『スープ』にして食べるのがおすすめです。
キャベツには、ビタミンCやビタミンUが豊富なため、芯も捨てずに食べると良いです。
たまねぎには、アリシンやケルセチンという成分が豊富で、血液をサラサラにする効果があります。
たまねぎは、繊維と垂直に切ってから、みじん切りにすることで、アリシンが多くなります。
2-2.にんじん、なす
にんじんやなすなどの緑黄色野菜には、ビタミンCやビタミンB1、βカロテンなどの栄養素が豊富です。
これらの栄養素は、油と一緒に摂取すると吸収率が高まるため『炒め物』にして食べるのがおすすめです。
また、にんじんの皮には食物繊維、なすの皮にはポリフェノールが豊富に含まれているので、皮ごと乱切りにして調理すると良いでしょう。
2-3.ブロッコリー、ほうれん草
ブロッコリーやほうれん草には、葉酸やビタミンCが豊富に含まれています。
これらは水溶性ビタミンであるため、茹でると野菜から流失し、栄養価が下がってしまいます。
そのため、ブロッコリーやほうれん草は『レンジ加熱』して食べるのがおすすめです。
ブロッコリーは芯にも栄養素が豊富なため、芯も捨てずに食べると良いでしょう。
2-4.トマト、きのこ類
トマトには、抗がん作用があるリコピンという栄養素が豊富に含まれています。
トマトを加熱すると細胞壁が分解され、リコピンが吸収されやすくなります。
きのこは、加熱をすることで抗腫瘍活性の効果がある多糖体が生成されます。
そのため、トマトやきのこは『炒め物』や『グリル調理』して食べるのがおすすめです。
3.まとめ
さて今回は、野菜の栄養価を効果的に摂る調理方法について解説してきました。
野菜は栄養価が高い食物ですが、種類によって含まれる栄養素が違います。
身体に良い栄養素を積極的に取り入れる為にも、野菜に合わせて調理方法を工夫してみてはいかがでしょうか。